80年続く連続ドラマを一緒に見ないか?

野球は人生そのもの。そういうシーンに出くわすと涙もろくなる年頃のプロ野球観戦記。タイトルは中日ファンの作家である奥田英朗さんの名言を一部お借りしています。

2006年12月12日 まったりマスターズ

マスターズリーグの試合を見に行った。
東京ドリームス×大阪ロマンズ
相変わらずオフシーズンにふさわしい、のんびりした心安らぐ雰囲気だ。

観客もどちらを応援するというより、選手の動きに注目しているらしく、一塁側も三塁側も同時に声援が沸く。

おおー。(…バットにボールが当たった!)
おおー。(…フライを普通に捕った!)
おおー。(…張本が動いた!)


場内のアナウンスもほのぼのしている。
例えば村岡耕一(大洋-西武)の場合…

「村岡選手は現在ソニー生命にお勤めです。
今日は会社のお友達が応援に来ています。」

……まるでのど自慢大会!


名前の仰々しさが大好きだった南牟礼豊蔵は整骨院だか接骨院だかをされているそうでとても行ってみたい。 


でもさすがにプロとして活躍していた選手だ、魅せる場面はしっかり魅せる。

57歳村田兆治の140km/h投球。
一塁から本塁まで一気に駆け抜ける屋敷要。
フェンスにかじりついてフライを捕った捕手市川。

全盛期を過ぎたとはいえ、プロのプレーは美しい。


やっぱり野球はいい。
何度も何度も気付かされるのだった。