80年続く連続ドラマを一緒に見ないか?

野球は人生そのもの。そういうシーンに出くわすと涙もろくなる年頃のプロ野球観戦記。タイトルは中日ファンの作家である奥田英朗さんの名言を一部お借りしています。

2008年4月19日 BCリーグ開幕戦

前橋に野球を見に行った。
BCリーグの開幕戦、信濃グランセローズ×群馬ダイヤモンドペガサスだ。

群馬ダイヤモンドペガサスの先発は、元楽天の富岡。
実は富岡の楽天時代はほとんど記憶にない。
そんな陰に隠れていた選手が開幕投手を務めるとは、それだけで見に来た甲斐がある。

観客もなかなかの入り。
今年チームが出来たばかりの群馬側は
勝手に応援団長に名乗りをあげたおじさんが音頭をとり、
信濃側はさすがにチーム結成1年の年季を見せつけるまとまった応援ぶりで
両者それなりに盛り上がりを見せている。

さて富岡、立ち上がりは上々、その後も上々!
こうなると後ろで守っていても楽しいのか、
回が進むにつれ、群馬の選手達がどんどん元気になって
明るい空気がこちらまで伝わってくる。
キャッチャーはアウトを3つ取るたびにバンザイして
まるで優勝したかのように喜ぶからかわいい。
そして富岡は7回までパーフェクトに押えた!

ところが富岡、8回に崩れる。
そうなると守りも意気消沈したのかエラーも出て、あっという間に逆点。。
しょんぼりした顔でベンチに引き上げてきた群馬の選手達。
そのまま試合に負けてしまった。

試合後は選手達が外に出てきて触れ合いタイムだ。
「昔近所に住んでた○○だけど覚えてる?」とか
「すっかり大きくなって!」とか
「ご飯ちゃんと食べてる?今度おかず持って行こうか?」とか
久しぶりに会った近所の子供にするように
選手に話し掛ける声があちこちで聞こえる。
野球が大好きで、どうしてもやめられない選手達と、
それを支える近所の人たち、という
いかにも「おらがほのチーム」という温かさがあった。
やっぱり野球はいいなあ!

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