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80年続く連続ドラマを一緒に見ないか?

野球は人生そのもの。そういうシーンに出くわすと涙もろくなる年頃のプロ野球観戦記。タイトルは中日ファンの作家である奥田英朗さんの名言を一部お借りしています。

2013年11月17日 アジアシリーズ@台中

まさか台湾でイタリアの野球チームが見られるとは、アジアシリーズ凄い!!

というわけで、台中の州際球場にて統一ライオンズ(台湾)vsフォルティチュードボローニャ(イタリア)戦観戦。

 

ボローニャは、2008年にイタリアまで見に行っている。

その時見たのはイタリアリーグ戦の終盤、日本でいえばクライマックスシリーズに相当する試合だったので、手に汗握る戦いを期待していったのだが、予想とは違う種類の汗をかくことになった。

なにせ、ピッチャーの投げるボールはストライクが入らない。

バッターが振り回すバットにはボールが当たらない。

そしてキャッチャーはピッチャーの投球をキャッチできない。

その結果、何が起きたかというと、

一番バッター・振り逃げ、二番バッター・振り逃げ、三番バッター・振り逃げ、四番バッター・ヒットで3点獲得、といった投手戦でも乱打戦でもない今までに見たことのない試合展開で、底知れぬ野球の奥深さに茫然としたのだった。

この時の衝撃が、今でもこうやって我々夫婦を世界野球ツアーに駆り立てているのであるが。

 

さて、ボローニャの先発はアルバラート。

ジオと言った方が日本では馴染みがあるだろう。

広島とDeNAにいた、あのジオだ。

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今回、ボローニャアジアシリーズ参加に向け戦力を補強した。

ジオも急遽追加となったメンバーである。

アジアシリーズで好投すれば、また日本から声がかかるかもしれない。

ジオにとってはそういうチャンスの場でもある。

…であったのだが、残念ながら投球にキレがない。

なんとなくぼやけた投球内容で統一軍に打ちこまれてしまった。

 

ジオは残念だったがボローニャ軍全体に目を向けると、5年前よりは野球の質が上がっている。

しかし、10-0のコールド負けを喫してしまうくらい、守備がまだまだ!

まず、内野守備の要のセカンドがへっぴり腰でチーム全体がグタグタになっている。
そして、外野が全ての打者に対して深く守るのでポテンヒットを献上しまくっている。
この2点を改善するだけでも点数は取られにくくなるのではないかと素人目にも感じられる。

 

だけど、こう思えること自体がとても進歩!

2008年のときは全員がグダグダだったから、改善なんてどころではなかった…。

そして前回はチームとしての連携が守備でも攻撃でも感じられず、野球というよりボール遊びが大好きな個人の集まりだったのが、今はまとまりが出て来て、野球というチームスポーツになっていた。

ちゃんとしたコーチがいなく、お手本となるような選手が身近にいるわけでもなく(去年はGG佐藤がいたけど)、メジャーリーグ等の中継すらほとんどないイタリアで、よくぞここまで野球がうまくなったとしみじみ。

 

そして何より、アジアシリーズに参加してくれたのが嬉しい!

もともとアジアシリーズはアジア最強の野球チームを決めるチャンピオンシップなのだが、参加を辞退した中国の代わりに欧州リーグ最強のチームとして参戦してくれたのだ。

ボローニャを誘った時の返信はこのようなものだったらしい。

アジアシリーズへの招待を嬉しく思います。主催者(台湾野球連盟)の欧州リーグへの関心に大変感謝します。ボローニャはこのような招待を受けることができ光栄に思うとともに、この機会を大切にしたいと思います」

 

参加するといっても、簡単ではない。

イタリアのプロ野球選手は給料がほぼ出ないため、本職を別に持っている。

そして資金を賄うためにスポンサーを必死で集めたのだろうということは、ユニフォームに書かれたたくさんの企業名から想像ができる。

短期間でスポンサーを集め、戦力を補強し、そして会社を休んでまでアジアに野球をしに行こうと考えてくれるなんて、個人もチームもよっぽど野球が好きで、うまくなりたいに違いない。

遠く離れた国にもこんなに野球が好きな人がいるなんて嬉しくて嬉しくて、台湾まで来た甲斐あったと感じたのだった。

 

ボローニャ軍のマーク

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統一ライオンズのマーク。
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